おやこで英会WA!
読売新聞日曜版『よみほっと』に2010年1月10日から2013年3月31日まで連載された、英語の学習を目的としたコーナーおよび漫画作品。
読みは「おやこでえいかいわ!」。
監修は神田外語大学、協力は神田外語キッズクラブ、講師は神田外語学院のネーナ細中ニコリッチ氏が担当した。
「初歩の英会話」をテーマとしているので、扱われる英語表現はやさしいものばかりである。
小学生を対象としたコーナーだが、タイトル通り親子で一緒に学べるように保護者や教育者向けのアドバイスも掲載するなど工夫されている。
漫画は4コマ漫画で左上、右上、左下、右下の順に読んでいく。ふきだし内のセリフは、英語で書かれているものと、日本語で書かれているものの
二通りある。英語で書かれているものは英文の下に和訳が書いてある。ふきだし外のセリフや擬音は日本語で記述されている。
また、外国人キャラのセリフはほとんど英語で書かれているが、描き文字などは日本語で書いてある。
このコーナーは『よみほっと』4ページ目の上半分に掲載され、中央に4コマ漫画があり、左上にタイトル、その下にレッスン回数と
テーマとなっている英語が書かれていてネーナ氏による解説が載っている。またヨミウリ・オンラインにて英語の発音を聞くことができた。
携帯電話でも発音を聞けるようにとQRコードなども載せており英語学習にかなり力を入れていたコーナーだったことがわかる。
初回はキャラクター紹介イラストが掲載され、4コマ漫画は2010年1月17日から始まった。
連載開始からしばらくの間は、4コマの下にキャラクター紹介が載っていた。
また最終回には漫画ではなくキャラクターが集合した大きなイラストが掲載された。
単行本化はされていないが、読売プレミアムに登録すると過去分を見ることができるらしい(未確認)。
ちなみに連載当時は携帯サイト「NEWS読売・報知」に加入すると過去分や特別編を視聴できた。
漫画の内容
米国から小学5年生のトムが来日し、同年の主人公さくらの家にホームステイして季節感を交えた異文化交流の様子を英会話で紹介する。
主な登場人物(4コマの下に掲載されたキャラクター紹介より)
主人公 さくら
いつも元気な小学5年生
弟 かいと
スポーツ万能 小学3年生
パパ はじめ
一家の大黒柱 旅行会社に勤務
ママ みつき
お料理大好き あわてん坊
ラッキー
さくらが拾った雑種犬
トム
米国からの留学生 おっちょこちょい
このコーナーは学校などの教育現場でも活用され、「新聞の英会話コーナー」という枠を越えて重宝された。
キャラ設定や展開を好き勝手考えることができた『ヨミオとジュリエット』とは異なり、今回はひちゃこ先生は作画のみの担当だった。
キャラ設定や内容は読売新聞社や監修者が考えたものと思われる。
作画は、線画も着色も全てパソコンで行われたものと思われる。ひちゃこ先生の絵はコピック塗りの方が好きという人にとっては残念な作画だった。
連載開始から最後のレッスンまで総レッスン回数は162回だった。最終回のイラストを含めると合計163回の掲載、約3年3ヶ月の連載だった。
ひちゃこ先生のブログでは、主人公さくらがヘビのコスプレをしているイラストが描かれた2013年用の年賀状が公開されている。
絵の変化について
連載開始から回を重ねていくうちに、明らかにキャラクターの描き方が変化している。
鼻の描写が省略されていたり顔の輪郭が全体的に丸っこくなっていたりとデフォルメがきつくなっている。
*参考ページ
おやこで英会WA!(読売新聞の『おやこで英会WA!』トップページです)
神田外語キッズクラブ(初回に掲載されたイラストが掲載されています)
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